Pleasure Assortment

趣味や好みの詰め合わせ。完全自己満足ブログなので多分にネタバレを含みます。

【小説】闇の守り人 / 上橋菜穂子

バルサが過去の自分を救済するお話。
そして息をするように嘘を重ねる大人が怖かったお話。
 
 
【時間薬】
当時はわからなかったことが、時間が経って「あぁそうだったんだ」と腑に落ちること、あるある。
別の立場から追体験することで、当時の自分を救ったり許せたり。
または相手を理解したり許せたり。
 
バルサは「精霊」ではチャグムを守ることで養父:ジグロの追体験をし
そのうえで「闇」で過去と向き合い乗り越えた。
 
今、辛いことに直面していても、きっといつか大丈夫になる時がくるよね。
そんな風に思えるようになったのは、私が大人になったからなんだろうなぁ。
 
 
【決断と責任】
バルサはカッサを儀式の場に連れていくことを迷ってた。
だって連れて行かない選択肢もあったから。
 
確かに、選択肢がいくつもあると迷うし腹を括るのに覚悟がいる。
何かを選ぶことはもう一方を手放すこと、とはよく言われるけれど
どれを選んでも別の選択肢のほうが正しいように思えてしまうし、選択した後も迷い続ける気がする。
特に他人の人生を変えかねない状況なら特に。
 
こういう時って、これまでの経験から判断したり予測したりするしかないんだろうなぁ。
自分の望む方向がはっきりしていればまた違うんだろうけど。
 
 
就活とか、人との付き合いとか、本当に人生の岐路に立っているって感じさせられる。
最初にそれを感じたのは、大学受験の時だった。
自分で選択して決断して、自分で責任を負う。
後から「やっぱりあっちにすればよかった」って思ってもももう遅い。
 
そんなことを考えたシーンでした。
 
 
 
タンダとの絡みもまたみたいなぁ。
図書館で続きを借りてこようと思います。
 
 

【漫画】曇天に笑う / 唐々煙

実写映画にもなった漫画。
気になってたところに見つけたので読んでみました!

…いやー、やられたわって感じ。
一気に6巻まで読んじゃったよね。
外伝も気になる!煉獄に笑うも読まなきゃ!

【天火さんかっこいい】
これを福士蒼汰が演じたのか。。

とにかくね、かっこいいんですよもう。
腕っぷしも強くて普段は飄々としていてそれでいて弟思い、人望もあって…って、どこの完璧人間か!

てゆーかまさか生きてるとは思わんかったわ!まんまと騙された!(喜び)
伏線の張り方上手すぎでしょ…

雲家の宝刀を空丸に託したのは、自分が遠からず死ぬことを知っていたからなんだなぁ。
自分で決めたとはいえ、弟たちには何も背負わせないように、1人抱えていたお兄ちゃん。。
笑えと行って死に向かう、その覚悟よ。

涙が……

そして再登場してからもかっこいいんだこれが。
オロチの毒?も抜けて半身が動かなくても生きていられるようで、本当に良かったよ。


【風魔と白子】
そしてもうひとつ、見事に引っかかったのがこちら。
第1話から怪しい雰囲気だったけど、すっかり味方だと思っていた白子さんが…完っっっ全に騙されたー!

呑気に「白髪に紫の瞳ってかっこいー」とかデレデレしていた私のばかばか!
だってまさか2人で頭領とか思わないしさー、えぇー。。

そして、最後まで悪役で通したのは良かったですねー。
土壇場で情に流されてオロチ倒すぞとかならなくてよかった。
たぶん白子さんは死んでないと思うんだよなー。

後日譚が外伝にあると嬉しいですね。
外伝にも期待!


【映画】ハリーポッターと賢者の石 & 秘密の部屋

USJに行く前に予習をしようシリーズ!
原作は分厚いから手軽にDVDでいきますよー

【賢者の石】
前もちょろっと観たことあって、なんとなく覚えていました。
クィディッチの試合、ああいうの観ると泣きそうになっちゃうんだよなぁ。
青春部活ものに弱い。。

ハーマイオニーってかエマ・ワトソンがめちゃんこ可愛いよね!!

少年ジャンプのような王道ストーリーに、友情、努力、勝利!
正統派ファンタジーって感じでいうことないっす!

個人的にはクィディッチの試合と、魔法使いのチェスのシーンが好きです。




【秘密の部屋】
アクションありだけどじめっと暗い印象。
蜘蛛と蛇怖いよ。。

結局ルシウスさんが黒幕?だったってことでいいのかなー
ヴォルデモートを復活させようとしたんだよね??

秘密の部屋が何のために存在するものなのか、とか理解が追いつかないところもちらほら。
これは原作で補完するしかないなー。

そしてバジリスクとの戦闘シーン!
CGすげぇー!っちなる!
ハリポタは美術効果がすごいよなー。


とりあえずの感想はこんな感じ。
どんどん観ます〜


【小説】精霊の守り人 / 上橋菜穂子

八咫烏シリーズから興味を持った、有名なファンタジー小説

児童文学らしさがありつつ大人も楽しめる内容だった。


【運命】

自分の望みと異なるところで運命が動き、どうしようもなく巻き込まれていく。

そんな理不尽さをバルサもチャグムも味わう。

どうして自分なのか。

なぜこんなことに。


誰しもが経験があるだろうし、私もやりきれない思いになったことは多々ある。

そんな受け入れ難い状況でも、なんとか生きていかなくては、といういつの時代にも変わらないことが描かれていたと思う。


結局、降りかかること、起こったことは変えられないのだから

そこからどう考え、行動するかだよなぁ。

いや、わかってはいるんですけどね。

自分でどうにも、ならないことと向き合うのはしんどいよね。。



【ごはん美味しそう】

庶民のごはんが美味しそう….タンダは嫁に欲しいです 笑

バルサの食卓って本も出てるくらいだから、同じこと思ってる人はたくさんいるに違いない。

ごはんが魅力的なあたりは、ゴールデンカムイにも似てるなー。



最初は文体が気になって最後まで読めないかも…と思ったけど

話にひきこまれてすぐ読み終わってしまった。


バルサとタンダの恋模様も気になるので、図書館で続刊も借りてこようと思います。

獣の奏者も気になるので、追い追い。。




【小説】空棺の烏 / 阿部智里

八咫烏シリーズ4作目のこれは・・・学園もの!!
ハリポタを髣髴させる雪哉たちの青春学園ライフ@勁草院、かと思いきや、なんと最初から雪哉のシナリオ通りとは。
そして真の金烏についての新事実もあり、シリーズ的にも動きがありましたね。
 
実はすでに次作である玉依姫も読了してしまったのですが、本作についての感想・考察をば。
 
 
【雪哉TSUEEEE】
もうね、雪哉無双。さいつよ。
兵法の盤上試合とかカタルシスの嵐。
そんな雪哉、人にものを教えることが苦手という一面もあり、ますます天才っぽいw
 
雪哉は完全に若宮のための人材確保を念頭に入峰し、若宮に敵意を持つ者は排除するような動きをしていました。
 
雪哉を目の敵にしていた翠寛は悪者のようにも思えますが、「どこにも行くところがない者、ここでしか生きられない者のための場所」として守ろうとしていたとのこと。
このくだりが妙に心に残っています。
 
うーん、、、彼の生い立ちやそう考えるに至った背景がわからないからなんともですが
確かに宗家を守る山内衆を育成するという本来の姿とは異なるとは思う。
翠寛には翠寛の、守るべきものと正義・信念があったのでしょう。
 
雪哉は確かに、勁草院に在籍していた者たちの人生を大きく変えた。
そこに全く心が痛まなかったり何も感じなかったかというと、そうではないと思うんだよなぁ。
楽しい時間もあったことを後ろめたく思うような描写もあるし、大人びているけど、進む道にびびりながら頑張っている印象。
 
茂丸の、「おつかいしている子供みたい」という表現はまさしく!って感じ。
心細いけどやることは決まっているから頑張るよ!みたいな。
 
勁草院で仲間ができたことだし、支えあいながら進んでいけるといいなー。
 
 
 
【明留はかわいい】
彼、天然っぽいですよね。素直というか。
西家のおめでた遺伝子がしっかり受け継がれているw
 
ナチュラル階級主義だった明留が勁草院で過ごすことで変わっていく様、萌えです。
若宮は最初、厄介払いのために明留を勁草院に入れたのかと思ってました。
従兄弟だし、ばっさり切るのが躊躇われたのかなーと。
でも、若宮に仕える心に偽りはないわけで、であれば育てようと勁草院へ送った若宮はナイスですね。
確かに、味方が少ないのに切るのはもったいなさすぎるもん。
 
坊先生として同窓とわいわいしているの、可愛いっす。
 
そして「単」ですでに明留が勁草院へ入ることに触れられていますよね。
やはり、かなり作りこまれた話だなぁと感じさせます。
 
 
 
【山内の過去に何があったのか】
空棺の烏とは、前の真の金烏・那律彦を指していましたね。
次刊:玉依姫で禁門が閉ざされた経緯に触れられていましたが・・・とりあえずあの小猿は何者なんだ??
 
明らかになったこともあれば、より深まる謎もあり。。
 
 
 
 
 
 
・・・・・我慢できず、 「弥栄の烏」を読み始めてしまいました。
ちょっと今、、ショッキングすぎて、、、もっと書きたいこともあるけれど一旦終了。。
 
玉依姫と合わせて弥栄の感想も書こうと思います。
 

【旅行】海遊館&有馬温泉 2018.8.31~2018.9.2

半休からの、旅行!夏休み!
いえーい!
 
台風の合間に行くことができました。
日にち空いちゃいましたが、以下まとめです。
 
・お部屋もさることながら、ラウンジやロビーも素敵!
・8月はひまわり、9月はすすきとか赤いお花がロビーに。綺麗。
・中華おいしい!
・朝食ビュッフェおいしい!
・黒豆の納豆おいしい!
・バーも素敵。毎日ピアノ生演奏してるそうで。
・母&叔母と部屋のみ。大人になったことを実感。。
 
とにかくめちゃいいホテルでした。
夜景があんまり見えなかったのが残念だけど、私は重視するポイントではないのでよいです 笑
また利用しようと思います。
 
 
 
海遊館
・バックヤードツアー参加できないかと危なかった!
・イグアナ脱皮中!
・アザラシ可愛い!イルカ遊んでる!カピバラもぐもぐしとる!
・ペンギン部屋に雪降ってる!
・ペンギンの羽とエイの歯!
・全長6Mのタカアシガニ!?
・マウマウ=魚!
ジンベエザメの餌やり!すごい水吸い込んでる!上から見ると迫力!
・魚も円を描きながらごはん食べる!すごい!
・エイでかすぎぃ!
・海月銀河きれーい!
・人面魚!w
 
 
母と二人でまわる水族館。
大人になってから一緒に出かけると感慨深いですね。
次は孫と来たいと遠まわしに言われ・・・うん、まあ、その・・・努力はしますね。。
 
20年振りくらいに訪れましたがだいぶ変わったんだと思います。
今度は周辺施設でお買い物したり観覧車乗ったりもしたいなー。
 
 
 
・茶色い源泉!鉄分豊富ー!
・神戸牛おいしい!ごはんおいしい!
・サプライズケーキありがとう!
・部屋広い!THE旅館!
・蝉の声をききながら入る朝風呂最高!
・露天風呂気持ちよい!
・山!めちゃ山!車酔い。。
 
さすが日本三名泉。
泉質も露天の造りも景観も旅館もごはんも、全部最高でした!
全然知らなかったのですが、由緒ある温泉なんですね。
枕草子にもでてきたり、豊臣秀吉も湯治に通ったとか。
 
 
今回は親戚でのお出かけで、のんびりゆるーく過ごせました。
家族ってやっぱり大事だなと思った旅行でもあります。
祖父母の写真に手を合わせ、近況報告しようとすると、なんだか涙が出てしまう。
次は新しい家族の報告・・・できるかなー。。
 
 
現在台風の影響で甚大な被害が出ている関西。
諸々が早く復旧することを願っております。
 

【小説】僕は長い昼と長い夜を過ごす / 小路幸也

最近、積読本が多すぎて消化しきれてない。。
感想を記したいけど追いつけてない。。
 
さて、初めての小路作品。
文庫にしては厚めだったけど、軽めの文章でするすると読めました。
 
 
50時間起きて20時間眠るという睡眠障害を抱えるメイジが、約2億円を拾ったことから裏の人間から狙われてしまう。
さらには実家の工場の経営危機、家族の過去・秘密も絡んできて・・・と、事件が事件を呼ぶ、みたいなスリリングさがありました。
 
どうやらこの作者は、癖のある家族モノが得意らしいので
他の作品も読んでみようかな。
 
 
【人生の転機は意外とあっさり訪れるものだ】
読後の感想、第一はこれでした。
2億円を手にしてしまったメイジ然り、服役中のナタネさん然り。
何気ない、普段どおりの日常のなかで、ふいに人生が変わるような出会いがあるものだよなぁ、と。
そして、大抵の場合、影響を与えた側には自覚がなかったりするよね。
 
恋愛だってそう。
マイコちゃんは看護師として働いていた病院でメイジに出会い、恋に落ちた。
でも、メイジはマイコちゃんの顔も覚えていなかった。
 
マイコちゃんは、数年後?再び邂逅したメイジを訪ねるけれど、これだって人生を変えようとか考えてのことではなかっただろうと思う。
(いや、偽名を名乗ったメイジを怒るために家まで行ったっていうのはものすごい行動力だし自力で人生を変えるパワーのある子だなとは思うけれども 笑)
 
結果としてマイコちゃんは非日常な世界に足を踏み入れて、メイジとも婚約するに至るわけだけども。
きっかけとなったメイジは意図して巻き込んだわけではない。でも、マイコちゃんの人生を変えたのはやはりメイジでしょうなぁ。
 
 
そう考えると、自分も知らないうちに誰かの人生を変えるような言動をしているのかもしれない。
それってちょっと怖いな、とも思う。
やっぱりいい影響ばっかりじゃないし。
 
一口のアイスキャンディで人生が変わったナタネさんは、本当に運がよかったんだと思う。
私だって、過去に一緒に働いた上司の存在がずっと糧となっているし、かなり影響を受けた。
巡りあわせ、だなぁ。
あの人に合わなければ今の自分はいない、って出合ったその時には思いもしない。
そこまで大げさでなくても、短い時間しか一緒にいなくても、結構影響を受けているものだしなぁ。
 
何が言いたいかわからなくなってきたけど、人は常に人生の岐路に立っているのだって思いましたのだ。
 
 
 
【お父さんを殺したのは誰だったのか】
これは・・・いろんな解釈があると思います。
 
山下さん達3人の誰か
ナタネさん
本当に強盗
幼き日のメイジ
 
個人的には、ナタネさんだったらもっとうまくやるかなーと思うし
メイジに恩返ししたいのに殺人なんて罪・リスクを犯すか?と疑問なので、ナタネさんはないかな。
 
うーん、真相は解明されないが、登場人物の誰も真実を明らかにしたいと思っていない、そんな終わり方もあるんですね。
なんだか斬新でした。
 
 
 
読めた展開もあるけど、さすがにメイジ達の出生の秘密までは読めなかった・・・
お父さん鬼畜すぎってか、お母さん可哀想すきる。。
 
スリリングなだけではなく、家族の形についても考えさせられる作品でした。
 
次は東京バンドワゴンシリーズ、読んでみようかなー。